外付け海馬

備忘録

『南総里見八犬伝』と『1Q84』思いつき

『1Q84』と『南総里見八犬伝』 最近いくつかの作品を並行して読んでいますが、そのなかで思いついたことがあります。「馬琴の『南総里見八犬伝』と、村上春樹の『1Q84』には、共通点がけっこうある(あるいは反転要素がある)」というものです。思いつきにす…

20240213

読んでるらへん『さようなら、私の本よ!』『宴のあと』『ドン・キホーテ』『白痴』ドストエフスキー『1Q84』BOOK3『戦後文学のアルケオロジー』『死後に生きる者たち』マッシモ・カッチャーリ『反時代的考察』『南総里見八犬伝』『青年の環』 朗読や引用が…

目覚めよと土鳩は言った

神智学とか自己啓発にも触れてておもしろい。仏教に興味ある人は他の記事もおもしろいと思う。 note.com 思想、ばかにならん。 こういう文脈?でムージルを読み直したくなった。彼、エマソンとかに影響受けてるし。 神秘との親和性。 てかあんましこのへんの…

Discordサーバー

こういうDiscordサーバーにいる。けっこういる。 discord.com

月光のなかで

『死靈』の八章を読んだ。 作中でも幻想の白眉で、哲学対話も描かれる。 ここでは、シャム双生児のように、幻想と哲学は背中合わせに密着している。 ここに何かを求めて集う死霊たちが、生霊たちが、存在宇宙と非在宇宙には存在している。 『死靈』は、いつ…

SUZURIで、NFTプロジェクト"DSE"のアイテムはじめました!

MMM氏によるNFTプロジェクト、The Dreaming SOMEONE's Experiment(DSE)から生まれたアイテムができました! 今回のラインナップは…… 「ガスマスクあけみ」「首輪お嬢さちこ」「サラリーマン泉氏」 の三点です! グッズはこちら↓ suzuri.jp DSEについて知り…

日本文学の至上傑作『源氏物語』の航海のような読書体験

少しずつ読んでいた『源氏物語』を、いったん読み終えました。 「いったん」というのは、読みながら、この作品は折に触れ読み返すだろう、と思ったからです。 古典の中の古典、王朝長編物語、ひいては日本文学の最高峰とされるにふさわしい、まことに典雅で…

『源氏物語』の次に何を読むか

私は日本の長編小説を順繰りに読んでいます。 もうすぐ『源氏物語』が読み終わりそうなので、次は何を読もうかと考えています。 『明暗』(夏目漱石)はどうかなあ……など考えています。 皆さんは好きな日本の長編小説はありますか。 では、また。

久々に転んですりむいた

外で転んですりむいてしまった。血がにじむような傷だったら、子供のころはグスグス泣いていたけども、こちとらめっきり涙が乾いてしまった。いま思えば泣くことは感情を押し出して押し流す軽いカタルシスだ。すっきりするのだ。長ずると、なにかしら不満足…

享受、

https://www.youtube.com/watch?v=D9CvD3IHtdY 坂本龍一がお気に入りのレストランのために直接キュレーションした現代音楽とジャズ

イワンのばか

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全体小説としての泉鏡花『風流線』

泉鏡花の大作『風流線』『続風流線』。これら二作は実質的に一つの作品といって問題のない小説です。 これは、藤村操が華厳の滝で哲学的自殺をした事件や、維新後の近代化における国家的事業としての鉄道建設、偽善的慈善事業家の造形、江戸及び明治における…

第一章には名高い紳士、ラ・マンチャのドン・キホーテの人となりと平生とを述べる。(『ドン・キホーテ』島村抱月・片上伸訳)

名はわざと省くが、ラ・マンチャのある村に、久しからぬ前、長押《なげし》の槍、古い楯、痩せ馬、狩りのための猟犬などを備えている紳士の一人が住んでいた。羊肉よりも牛肉の多いゴッタ煮、大方の晩は肉《にく》生菜《サラダ》、土曜日には屑肉、金曜日に…

たけし

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菜食主義者の猫と、自分を猫と思い込む鼠(『1Q84』と『豊饒の海』)

世界にネズミと猫の話は数限りありませんが、日本語で書かれた長編小説『1Q84』と『豊饒の海』にも登場します。 この二つの話の共通点の一つは、両方とも自分の属性を否定するようなユニークな主張(思想)を持ったキャラクターがいるところです。これらは作…

永遠よりも遠い時間(ムージル の「合一」概念について)

己の文学の最終目標をムージルは「合一」という言葉で表した。彼は生涯この境地を書き表すことを目指した。 小説『愛の完成』では、ある女の合一の境地への気づきと、そのための実践、そして合一への予感が描かれる。女は夫と愛し合い、互いに心の通じ合った…

遠くの、その地点から

関連の必然性と区分の内在的成立とが事柄そのものの展開の中から出て来なければならない。なぜなら、それらは概念自身の展開に属するものだから。概念の中に区分は内包されている。疑問。始源はどのような過程を経て世界となったのか。 あるものを考えるとき…

Bacon Letters Talk

フランシス・ベイコンの絵の正直な恐ろしさは、どこか外側の別の世界からやってきた怖さではなくて、聖性だの、仏性だのが(もしあるなら)すべての人間にあるようにある、根っからの恐怖だ。もっともそれは恐ろしさとも、孤独ともいえるけども、とってつけ…

寒い。

とりあえずだらだら書こうかと思うが、これといって書くことがない。とりあえず寒い。どれくらい寒いかというと足の指の先がしびれるほど寒い。電気ストーブの効きもめっちゃ悪い。部屋がぜんぜん温まらない。この冬はこれからもっと寒くなっていくと思うと…