2024-01-02 月光のなかで 『死靈』の八章を読んだ。 作中でも幻想の白眉で、哲学対話も描かれる。 ここでは、シャム双生児のように、幻想と哲学は背中合わせに密着している。 ここに何かを求めて集う死霊たちが、生霊たちが、存在宇宙と非在宇宙には存在している。 『死靈』は、いつまでも苦しみや迷いの満ちた世界のなかで渇きを癒やす泉のように存在し続けるだろう。 相変わらず読む本は少なく、歩みは遅いけれども。 これでいいのだ。